阿依ダニシ

大学名: 東北大学

 

振り返って

私の参加したSpace School Program はオンラインで実施されました。自分がMITやCaltechをはじめとして海外の大学院を受験するにあたり、コロナの影響もあって海外経験が足りないと感じたことから参加を決めました。それまで独自に火星探査UAV

の研究をしていたのですが、やはり海外の大学院受験となると、研究実績や英語成績のみならず、どれほど海外経験を積んで来たのかが大きく見られます。そのため、毎週土曜日オンラインで開催されたこのプログラムは、とても大きな意味があると考えました。自分はプログラム参加時、学部4年生であったため、卒業研究とこのプログラム、自分の火星探査UAVの研究という、3つのタスクを同時にやることになりましたが、オンラインであることや、メンバーに助けられたことにより、全て完遂することができました。また、プログラムをやるからには、プログラム中のコンテストで1位を目指すべきであり、自分の出来る限りの全力を尽くしました。かなり大変でしたが本当に大きな経験になったと思います。

プログラムがもたらしてくれたもの

今(プログラム参加2年後執筆)になって言えることですが、このプログラムの経験はとても大きな影響をもたらしてくれました。まず、海外の大学院受験ですが、MITやCaltechこそ不合格だったものの、自分の行きたい研究室とコンタクトを取ることができましたし、Michigan大学をはじめとして複数の大学に合格することもできました。HASSE Space Schoolに参加した経験があったからこそ、海外の大学教授もしっかりと返信をくれ、審査を行なってくれたのだと実感しています。また、この経験をもとに宇宙飛行士選抜試験も学部4年生ながら応募し、書類審査突破、途中までパスすることができました。NASA JPLを目指す私は、東北大学の修士2年間でさらに成長し、博士課程でJPL

にいくという目標を掲げ、渡米は見送りましたが、留学生がかなり多い東北大学吉田研究室でもSpace School の経験を活かし、多くの交流をすることができています。さらに去年は、日本唯一の参加者として国際宇宙大学に参加しました(報告書報告会動画)。このように、本プログラムは、自分の成長を実感できるだけでなく、就活・留学・r奨学金申請などの場において実績として書くことができ、さらには海外留学などの挑戦にも自信を持って臨むことができます。

 

これからの挑戦

現在は将来の月面拠点構築に向けたロボットの開発を自身の研究として進めながらNASA JPLやスイスのチューリッヒ工科大での共同研究を目指しています。また、University Rover Challenge などの学生ローバー世界大会に初挑戦する学生団体ARES Project100BANCHテレビ取材1テレビ取材2)を立ち上げ、代表として日々開発を進めています。一流の惑星探査ロボットエンジニアに成長し、NASA JPLで働く目標を達成した上で、今後必要となる優秀なエンジニアとして宇宙飛行士になることが僕の夢です。