舘岡佳蓮

慶應義塾大学(理工学部)

感想

NASA留学したい!一年生のうちに留学したい!とずっと思っていたので、学校の授業があることも中間試験があることもお構いなしにすぐに参加を決めました。一人で知らないところへ飛び込むのは慣れているし、ちょっとした夢が叶ったようなものなので不安は特になし。とにかく勢いだけでした。
ところが実際にプログラムが始まってみると、周りのレベルが高く、自分の知識はたいしたことがなかったことに気づき、焦燥感に駆られます。自分の意見に自信が持てず、発言したくても気が引けてしまい、初めは思うように上手くいきませんでした。ただ、なんとかついていこうと、常に必死でひたすら情報を取り込んではみんなと共有し議論を交わす、そんな日々を送っていました。とりわけチームで取り組んだ課題には苦労しました。睡眠そっちのけで最終課題の準備に熱中した最後の一週間は忘れられません。こうなったのも、『Qualityは上げようと思えばどこまでも上げられる』という言葉に、私たちは出会ってしまったからです。この言葉にはかなり苦しめられました。しかし、同時に成長もさせてくれました。それぞれの強みを生かし、時には挑戦し、そしてお互いに協力してチームで乗り越えていくことができたのです。その乗り越えた先に待っていたのは大きな達成感でした。さらに、様々な知見が得られたことにより新しいアイディアがどんどん生まれ、ものの見方が広がったことを実感することができました。また、第一線を走る研究者の講演を聞いたり、チームを越えて仲間との交流を深めたりして、たくさんの刺激を受けました。自分の中の宇宙がどんどん広がりワクワクは今でも止まりません。
最後に、このプログラムを通して、宇宙への愛に溢れたかけがえのない仲間と出会うことができました。苦難を共にし、喜びを分かち合った最高の仲間。宇宙が好きだ、と周囲の目を気にせず言えるようになったのは間違いなく彼らのおかげです。近い将来、一緒に宇宙の研究をするのが楽しみです

最後に

宇宙物理の研究をするために日々邁進中です。サークルでは、仲間に触発されたのもあってロケットのプロジェクトを始めました。HASSEで培った経験がとても活きています。これからも向上心と探求心を忘れず、宇宙へ挑戦し続けていきます。